2014年6月20日金曜日

これなら分かる、最尤推定と事後確率最大化(MAP推定)の違い

最尤推定と事後確率最大化。どっちもガウス分布を仮定して対数を取ると2次式になるのでいままでなんとなく「同じようなもん」だと思っていた。

ここでは、観測された値をy、潜在変数をxとして話を進める。

まずはじめに訴えたいのは、どちらの手法も潜在変数xを求めたいということ。


尤度とは、あるモデル(仮説)を仮定したときの観測結果の確率P(y|x)である。xはいろいろな値が考えられるけど、観測結果を最もよく表すようにxを決定すれば現実に即していると言えよう。つまり、P(y|x)をxについて最大化するのが最尤推定。



次に事後確率最大化を考える。
まず単に事後確率といったらP(x|y)なのかP(y|x)なのかよくわからない。どちらも高校でならう事後確率の形式やし。
ここでは、観測がされた後の確率を事後確率と呼ぶ。観測が条件となる確率。つまりP(x|y)のこと。P(x|y)を最大化するの事後確率(MAP推定)だ。では最尤推定とどうちがうのか??

ベイズの定理を使うと
P(x|y) ∝P(y|x)P(x)
右辺は(尤度)*(事前確率)となっている。
ここで(事前確率)を何かの定数だと考えてP(x|y)を最大化を考えると、上の尤度を最大化する場合と同じになっている!
つまり、事後確率最大化は最尤推定に事前確率というバイアスがかかったものだということだ。事後確率は主観とか言われてこれがベイズと呼ばれるアプローチだ。
事後確率の負の対数を取って最大化すると正則化項として出てくる(よく教科書にでてくるパターン)。つまり主観がある種のブレーキとして働くと考えられる。






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